③5 坂本龍馬と東股番所(ひがしまたばんしょ)


坂本龍馬と東股番所(ひがしまたばんしょ)

[史跡・東股番所跡]
  江戸時代、甲浦東股内港の奥に東股番所(関所)があって、和田家と小南家が代々、番所役人をつとめた。旧土佐街道の本街道は、山道を登り、宍喰峠が土佐阿波の国境。阿波国に入ると阿波国側の古目番所(こめばんしょ・関所)があった。東股番所から古目番所まで徒歩40分ほど。

[坂本龍馬が番所で長刀術を披露]
  坂本龍馬が江戸で北辰一刀流長刀術免許状を授かっての帰途、東股番所に立ち寄って長刀術を披露したと伝えられる。長刀は、幕末期に勤王志士たちの間で大流行した。龍馬は流行の最先端・長刀術をさっそく披露したのだった。

[野根山二十三士・阿波から引き渡し]
  野根山岩佐に屯集した二十三士は、追っ手を逃れて阿波国宍喰に越境した。さらに京都大阪へ行こうとしたが、望みかなわず土佐へ送還となった。国境峠で阿波から土佐へ引き渡され、東股番所を通過するときは罪人駕籠に押し込められていた。野根山街道を通って田野の安芸郡奉行所の牢獄に収容され、取り調べもないまま奈半利川原で斬首された。
 

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