⑥1 真乗寺(しんじょうじ)と、谷時中(たに・じちゅう)



真乗寺(しんじょうじ)と、谷時中(たに・じちゅう)

  真乗寺は、浄土真宗東本願寺派で、甲浦中町にある。戦国時代末期に道場山に創建され、のち、山すその現在地に移転した。
  谷時中は慶長3年(1598)真乗寺に生れ、のち高知市瀬戸真乗寺に移住。仁義忠孝礼節を尊ぶ南海朱子学(通称・土佐の南学)をきわめ、師道を確立し南学中興の祖とされる。真乗寺境内に「谷時中先生出生之地記念碑」がある。藩主や野中兼山など江戸時代初期の人材を育て、慶安2年(1649)没す。高知市瀬戸に墓と清川神社があり高知市指定史跡となっている。元治元年の野根山二十三士事件のとき、高知城下から討伐隊が来て、真乗寺を本部にした。

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