⑥11 天満寺(てんまんじ)と、庭園



天満寺(てんまんじ)と、庭園

  曹洞宗天満寺は、もと永徳寺(えいとくじ)といい、野根領主・野根氏の菩提寺だったが、明治初年の廃仏毀釈で廃絶。明治12年に阿波小松島から天満寺の寺号を勧誘して再建した。もとは阿波藩主蜂須賀家の隠居寺という由緒ある寺院である。愛宕城跡の山麓にあり庄屋や豪商の墓所も多い。この付近は、寺町(てらまち)と言うほど、多数の寺や庵があった。城の前面に多数の寺を配置するのは、戦国時代に作られた町並みの特徴である。

  小堀遠州流の庭園は、東洋町指定名勝で、正徳4年(1714)に造られた。背後の愛宕山を借景にして、伝統的な心字池を配する質素簡潔な庭園である。

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