④1 御殿跡とクサマルハチ自生地


御殿跡とクサマルハチ自生地

  甲浦港西股の南岸・四国水産冷蔵会社付近は、藩主山内一豊公の土佐初上陸地で、参勤交代の御殿や船蔵があった。宝永大地震後に御殿を舟越に移し、舟越の馬小屋を御殿跡に移した。背後の山には戦国時代の城跡があり、古地図には御殿松山と記されている。長宗我部元親が阿波国進攻のとき、ここを拠点とした。天正地検帳には、吉松孫右衛門、久武彦右衛門、奥宮蔵人などの武将が居住していたと記されている。

  ここは亜熱帯性シダのクサマルハチ自生地でもある。茎長150㎝に達する大型シダで、昭和43年東洋町天然記念物に指定されている。

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